65歳からの年金暮らしまでに貯金などの老後資金はいくら必要なのでしょうか。
65歳以降の生涯生活費、生涯年金受給額、退職金らをまとめ計算します。
これまでの結果を元に65歳時点で有るべき資金をみつもります。
(対象世帯): 以下の3ケースを考えます
・ 無職一人暮らし世帯(標準)
・ 夫65歳、妻60歳以上の無職夫婦世帯(標準) :妻は夫よりも5歳若い場合
・ 夫65歳、妻60歳以上の無職夫婦世帯でマンション暮らし:妻は夫よりも5歳若い場合
(平均寿命)==> ”平均寿命” と ”平均寿命と寿命予測” のレポートが参考になります。
・ 一人暮らしの場合は90歳として計算
・ 夫婦世帯の場合は、”2、平均寿命” の結果から男性が85歳、女性は90歳として計算
(老後の生活費):”1、老後の生活費” の結果を用いました。
・ 夫婦世帯の場合、夫が85歳で亡くなってからの生活費は、元の80%と仮定
(年金受給額) :”2、年金受給額” の結果を用いました。
・ 夫婦世帯の場合、夫が85歳で亡くなってからの受給額は元の65%と仮定
下の表は、平成29年のデータをもとに無職一人暮らしと無職夫婦および無職夫婦でマンション暮らしの世帯が、65歳時点で用意しておくべき資金額で、年金受給額のみ考慮した結果です。
年金以外に、差額で表示された金額(赤文字)の資金が必要です!
(無職一人暮らしの場合)
65歳から90歳までの総生活費は、4,642万円、生涯の年金受給額は3,215万円ですから
年金だけで生活するには 1,427万円足りません。 この分の預貯が必要です。
これは月当りで約4.8万円もの不足額に相当します。
(無職夫婦の場合)
総生活費は、標準で8、860万円、マンション暮らしで9,668万円と約1億円もかかっています。
一生涯の年金受給額は、共に6,101万円です。
よって年金だけで生活する場合、無職夫婦の標準世帯では約2,759万円、
マンション暮らしでは、約3,567万円 が不足しますから、この分の預貯金 等が必要です。
月当りだと標準世帯で約7.6万円、マション暮らしで約9.9万円も不足している事に相当します。
このように、年金だけで標準的な老後生活をおくることは出来ないのが現実と言えます。
老後生活を迎える前に、不足分を補う貯金もしくはそれに代わる老後資産を確保しておく必要があります。
多くの人にとってそれは、退職金や貯金ではないでしょうか。
例えば、65歳時点で退職金が1,800万円残っていたなら、一人暮らしの方はそれで補填できるでしょう。
しかし夫婦世帯では退職金以外の貯蓄がさらに必要となっています。
今のうちに頑張っておく必要があります。
老後資金を増やす情報は、”老後資金の貯蓄方法” にまとめてありますので、是非ともご参考下さい。
又、老後資金のシミュレーションが可能なページを用意しています。
こちらでは条件を変えて計算できますので、ご自分に合った条件で確認できます。
是非とも一度お試しください。
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