老後の無職世帯にとって主な資金源は、年金ではないでしょうか。 今はどれ位もらえているのでしょうか?
総務省統計局の家計調査報告資料からまとめました。
年金受給額のシミュレーションはいろいろなホームページに掲載されていますので、それを参考にする事ができます。
私は年金事務所に行って夫婦の年金受給見込みを出してもらいました。
行く場合は年金手帳と免許証などの本人確認が出来るものが必要ですので忘れずに。
条件を変えた場合の見積りもでき、わからない点はその場で聞けるので一度は足を運んでみることをお薦めします。
さて、平成23〜29年の年金受給額を抜粋したのが下の表です。
無職一人暮らしの場合は、平成29年に月額107,171円です。
今年は昨年より約4、200円も減りました。
平成27年度に調整が入って年金額が一時アップしましたが、平成29年の受給額は元のレベルに戻りました。
平成29年度の無職夫婦世帯で二人で生活してい期間の年金は、月額191、880円と前年より減りました。
年金事務所で確認したころ、夫が65歳以降に亡くなった場合に妻に引継がれる年金は、夫がもらっていた年金の基礎年金分だけという事です。
多くの場合、夫婦全体でもらっていた年金の65%位に減るとのことでした。
夫が亡くなった後にもらう年金は、月額で124、722円と大幅に減ることになります。
この点は注意が必要です。
平成29年の受給額は平成23に比べ、二人期間で約15,000円、一人期間で約10,000円も減っています。
年金受給額(月当り)の推移をグラフにしたのが下の図です。
無職の夫婦世帯と一人暮らしの世帯では、年金受給額が年々減っています。
特に夫婦世帯での減り方が大きく、さらなる年金の上乗せ対策を望みます。
平成27年に調整が入って、年金額が多少増加されました。しかし現在は元のように減少に戻ってしまいました。
ということは、老後生活の自己資金の負担額がどんどん増加しています!
月当り1・5万円のマイナスは、ギリギリで生活している方にとっては死活問題といえます。
老後資金を増やすための、あらゆる対策が急務です。
年金は65歳からもらえるとして、生涯もらえる年金の総額を出します。
寿命は、男性は85歳、女性は90歳として考えます。(”平均寿命” ”平均余命と寿命予測” のレポートより)
又、妻は夫よりも5歳若いとして仮定します。
1)一人暮らしの場合
寿命85歳の場合 : 10.7万円 x 12ヵ月 x 20年間 = 2,568万円
寿命90歳の場合 : 10.7万円 x 12ヵ月 x 25年間 = 3,210万円
寿命85歳の場合で 2,568万円、 90歳までだと3,210万円もらえます。
2)夫婦世帯の場合 (妻は夫よりも5歳若いと仮定した場合)
夫婦20年分 : 19.1万円 × 12ヵ月 × 20年間 = 4,584万円
夫が85歳の時、妻は80歳ですから、寿命90歳までの10年間は一人暮らしとなります
妻単身で10年間: 12.4万円 × 12ヵ月 × 10年間 = 1,488万円
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計 6、072万円
夫婦世帯では、6,072万円もらえます。
少なくなってきたとはいえ、無職の老齢世帯にとって定期的に入ってくる収入源としての年金はたよりになります。
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