老後暮らしの資金として欠かせないのは退職金ではないでしょうか。
厚生労働省の就労条件総合調査結果の概要から調べました。
退職金は、会社の規模、勤務年数、会社規定、給料の額 によってまちまちです。
一般に 1)勤務年数が長く 2)企業規模が大きいほど高額になっています。
下の表は会社に20年以上務めた方の退職金のデータ(平成25年版)で、大学卒、高校卒の部分を抜粋したものです。
大学卒で勤続年数が20〜24年の場合、退職金は826万円、35年以上の場合は2.6倍の2、156万円とアップしています。 金額は違いますが、高校卒の場合も勤続年数が長いほど退職金が高額になる傾向は同じです。
勤務期間が35年以上では平均額よりも多くらえますが、同じ会社に35年間以上勤務する人は減ってきています。
黄色の部分は平成24年の退職金の平均額です。
大学卒で1,941万円、高校卒の管理系で1,673万円、高校卒の現業系で1、128万円でした。
下のグラフは、退職金の平均受給額の推移です。
どの方も、退職金が10年前より減っている事がわかります。
大学卒では 平成14年 2、499万円 が 平成24年で 1、941万円 と ー558万円
高卒(役職 等) 平成14年 2、164万円 が 平成24年で 1、673万円 と ー491万円
高卒(現業職) 平成14年 1、347万円 が 平成24年で 1、128万円 と ー219万円
景気の影響、雇用形態の移り変わりにもよりますが、退職金はこれからも年々減っていく事を頭にいれておいた方がよさそうです。 老後資金を考える場合、この点は注意すべき点です。
これまで停滞してきた景気が今後どのようになるかわかりませんが、大学卒の平均退職金額を1,900万円、高校卒の管理系の場合で1,600万円というところでしょうか。
これしかないの? というのが一般的な感想だと思います。
前述したように退職金は会社および勤続年数によってまちまちです。
社内規定で大体の金額は予想できますが、会社の担当部署で一度確認して、もらえる予想金額を把握しておくことをお薦めします。
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